カカオのはなし

「カカオ」と聞いて誰もが真っ先に思いつくのはチョコレート。口に入れるとほどけるなめらかな食感と、優しい甘さはみんな大好き。
カカオは高温多湿な過酷な環境でたくましく育つ熱帯のフルーツ。日本では生育できないので、生のカカオを見たことがある人は少ないかもしれません。

カカオというフルーツは、実は紀元前から存在していたといわれるほど歴史は長く、古くは健康を維持するための天然の薬として重宝されていました。現代でも、座薬などの原材料の一部としてカカオバターが使われています。それは、カカオバターが人肌の温度でするりと溶け出し、有効成分を体内まで運ぶ性質があるからです。

この特徴は、もしかしてスキンケアの分野でもいい働きをするのでは?

私たちはそう考えました。
そこから奥深いカカオ研究の日々が始まり、ある真実にたどり着きました。
カカオバターは、人の皮脂に含まれる成分「オレイン酸」が豊富で、しかも常温では固形の脂肪酸も含む。
これが、カカオがスキンケアに適している理由なのです。
つまり、肌に塗った時、寒い温度では肌をコートしうるおいを守り、暖かくなると肌の表面で溶け広がり、ごく薄いヴェールの役目を果たす、優れた保湿成分だったのです。

そしてもう一つ、忘れてはいけないカカオが持つ特徴は"カカオポリフェノール"。
チョコレートの、あの茶色はまさにカカオポリフェノールそのもの。体にたくさんいい影響を与えるポリフェノール。 赤ワインやコーヒーなどにも含まれる成分ですが、カカオにはとりわけ豊富な量が含まれているのです。

私たちは、そんな魅力たっぷりのカカオと日々向き合い、使う人が心地よくなるアイテム、生活を豊かにするアイテムを作っていきたいと思います。